日帰り手術

  • 前立腺水蒸気治療WAVE


WAVE治療は前立腺肥大症の手術方法の1つで、内視鏡を用いて尿道から入り、水蒸気を利用して前立腺肥大症を治療します。

水蒸気が、肥大した組織内に蔓延し、細胞を壊し、その細胞が体内に自然に吸収されていくことで、前立腺肥大症に伴う症状を緩和します。

この水蒸気治療は、世界50か国以上ですでに実施されており、2022年9月に日本でも導入された新しい手術療法です。ほかの手術と比べ、性機能の温存(射精機能)、尿道粘膜が保たれやすいことから、低侵襲で安全な治療とされています。


【治療の特徴】

この治療は、水蒸気により前立腺組織の治療部分の温度を上げます。組織は温度が上がると浮腫(腫れ)を起こします。この浮腫は一時的なものですが、腫れている間に尿閉にならないために、本治療後は一定期間、尿道カテーテルの留置がおこないます。通常、数日から1週間、もともと尿閉のかたには、4週間、尿道カテーテルの留置を継続する場合があります。




【治療の方法】

仙骨麻酔、尿道粘膜麻酔を施行後、デバイスを尿道から入れます。デバイスの先端からは水蒸気を送り出す針が出るようになっており、内視鏡で確認しながら適切なところで針を前立腺の肥大した組織に直接差し込み、水蒸気を注入します。

水蒸気は、前立腺組織の間質と呼ばれる、スペースの部分を伝って充満します。水蒸気は約103℃ですが、前立腺は体温と同じですので、水蒸気が前立腺細胞に触れて温度が下がることで、水蒸気治療を行った部分が約70℃になります。

この過程で治療部分の前立腺細胞は破壊され、その後約13か月かけて自然に体内に吸収されていきます。こうして、肥大していた前立腺が小さくなり、前立腺肥大症からくる下部尿路症状が緩和されます。



費用(保険適応)
3割負担1割負担
前立腺水蒸気治療(WAVE治療)

約80,000円+α

約18,000円


上記の費用は一般的な所得の場合です。収入により、負担はかわります。


70歳以上(1割ー2割負担)のかたが日帰り(外来)手術をうける場合には、

「外来上限額」の特例があり、費用が大幅に抑えられます。



【治療からくる代表的な合併症】

排尿障害、血尿(肉眼で分かるもの)、血精液症(精液に血が混じること)、頻尿、尿意切迫などが報告されています。軽度なものまで含めても、排尿障害が約17%、血尿が約11%、それ以外は10%以下と報告されています。



当クリニックでは、

7月7日から7月11日の期間に WAVEを、日帰りでおこなうことができます。

ご不明な点がございましたら、お気軽に医師までご相談ください。


  • ボトックス膀胱壁内注入療法


当クリニックでは、難治性の過活動膀胱および神経因性膀胱に対する「ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法」をおこなうことが可能です。


過活動膀胱は、尿意切迫感や頻尿、切迫性尿失禁などの症状を伴う疾患です。国内の40歳以上の約12.4%(8人に1人)がこの症状を持つと言われており、通常は内服薬による治療が行われます。しかし、薬の効果が不十分な場合や、口渇・便秘などの副作用で内服の継続が困難なケースも少なくありません。

このような難治性の症状に対し、当院では保険適応となったボトックス膀胱壁内注入治療を提案しております。


本治療は日帰りで受けることができ、1回の投与で約6〜9ヶ月間の効果持続が期待できます。

効果が減弱した際も、4ヶ月以上の間隔を空ければ繰り返し治療を行うことが可能です。

【日帰り治療の流れ】


まず膀胱内に麻酔薬を注入し、麻酔を行います。


その後、軟性膀胱鏡を用いて膀胱の筋肉に細い針で薬剤を注入します

(過活動膀胱は20箇所、神経因性膀胱は30箇所)。


治療時間は麻酔を含めて20〜30分程度です。

当院では日帰りで滞在時間は1時間程度です。


【治療後の注意点と経過】

治療直後に血尿や排尿時痛が生じることがありますが、通常は2〜3日以内に改善します。一時的に排尿困難となり、導尿が必要になる場合や、膀胱炎の症状が出ることもあるため、予防として抗菌薬を内服いただきます。


効果は治療後2〜3日から1〜2週間以内に現れ、持続期間は6〜9ヶ月程度です。

治療後は定期的にご来院いただき、排尿状態の確認や残尿測定を行いながら経過観察をさせていただきます。

費用(保険適応)
3割負担1割負担
ボトックス膀胱壁内注入療法

約50,000円

約18,000円

上記の費用は一般的な所得の場合です。収入により、負担はかわります。


ご不明な点がございましたら、お気軽に医師までご相談ください。

  • 前立腺針生検

PSA腫瘍マーカーの数値やMRI検査の結果に異常が見られた場合、確定診断のために、前立腺針生検を行います。


当クリニックでは、エコー下での経直腸的前立腺針生検を実施しております。

検査当日は、麻酔や準備を含め、生検自体は約15分程度で終了いたします。

その後は5分〜20分ほど休憩していただき、体調に問題がなければお会計を済ませてご帰宅いただけます。

院内の滞在時間は、合計で1時間30分前後です。

当日は安静にしていただきますが、合併症がなければ翌日から通常通りお仕事が可能です。


なお、前立腺針生検の合併症として、血尿、血精液症、前立腺炎などが起こる可能性があります。

針生検の影響で一時的に排尿困難になった場合には、尿道バルーンを留置することもあります。


日帰り検査のメリットは、検査後にご自宅でリラックスして過ごせることや、スケジュールへの影響を最小限に抑えられる点にあります。


費用(保険適応)
3割負担1割負担
前立腺針生検

約12,000円

約3,800円

上記の費用は一般的な所得の場合です。収入により、負担はかわります。


日帰りで行う場合には、入院による検査(3割負担:約3万7千円〜、1割負担:約1万2千円〜)に比べて、費用のご負担を軽減できます。


重度の糖尿病をお持ちの方や、血液をサラサラにする薬を服用されている方には、入院設備のある病院での受診をお勧めしております。

ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。